役立つ競馬用語(た行)

あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行 / ら行 / わ行

役立つ競馬用語集を掲載してます!難しい用語や聞いた事ない用語なども多くありますので、ぜひこの機会に学習しましょう!


待機馬(たいきば)
ある期間レースを開けて出走する馬のことで、夏季に中央場所が休みとなり、ローカル(福島、新潟、中京、小倉、函館、札幌)で競馬が行われるが、そのローカル戦に出張せず、秋競馬を待つ場合に当てはまる。また、冬季の中央場所ではダート戦が中心に行われており、芝のレースが多くなる春まで待つ馬もあり、この場合も待機馬といっていいだろう。
体高(たいこう)
管囲、胸囲とともに馬の大きさを測るひとつの基準となるもの。馬の背の高さのことで、厳密には、き甲の頂点と地表との垂直距離である。
対抗馬(たいこうば)
レースにおいて一番力があり中心と見られる本命馬(◎)に対抗できる馬。あるいはそのレースで2番目に強いと思われる馬を対抗馬といい、予想紙では○印で示されている。
滞在競馬(たいざいけいば)
競走当日に輸送してレースに臨むこと(輸送競馬)が多くなっているが、あらかじめ当該競馬場に入厩してレースに臨むことを滞在競馬という。追い日(通常水・木曜日)に競馬場にいる馬に当てはまる言葉で、美浦あるいは栗東のトレセンで調整し、前日に入厩(距離的に当日の輸送が不可能な競馬場での競馬)することが増えているが、この場合は滞在競馬とは言わず、“前日入厩”とか“直前入厩”と言っている。
帯同馬(たいどうば)
遠征馬(重賞レースや目標にしているレースに関西馬なら関東に、関東馬なら関西に行く)と一緒についていく馬のこと。厩舎関係者の都合で連れていく場合もあるが、ある程度勝負になる馬を連れていくことが多く、帯同馬の状態には十分注意したい。
タイムオーバー
一般にいわれるタイムオーバーは、一般事項II-10に定められているもので、平地競走(重賞など番組で特に定めた競走を除く)に出走した馬が、当該競走の第1着馬の競走に要した時間(勝ちタイム)より、以下に示した規定の時間を超えて決勝点に到達したとき、当該競走の施行日の翌日から起算して1カ月間平地競走に出走できない(未出走馬および未勝利馬はタイムオーバー1回目は1カ月間、2回目は2カ月間、3回目以上は3カ月間出走できない)。ただし、裁決委員がやむを得ないと認めたときはこの限りでない。
(平成23年度)
芝の競走
1400メートル未満
1400メートル以上
2000メートル未満
2000メートル以上
ダートの競走
1400メートル未満
1400メートル以上
2000メートル未満
2000メートル以上
(1)…(2)(3)以外の競走
(2)…新馬戦
(3)…4回中山、5回阪神、2回札幌の3歳未勝利戦
ダク
速歩のことで、コースでの攻め馬の場合、キャンターに入る前に予備運動として1周くらいダクで回ることが多い。以前行われていた繋駕速歩馬のことを“ダク馬”と言っていた。
叩く(たたく)
競馬用語としての叩くにはふたつの意味があって、ひとつは騎手が鞭(ステッキ)で馬を叩くことで、レース中に気合を入れたり、力を出し切るための補助動作として行う行為で、「叩いても動かなかった」などと使う。また、「ステッキを入れる」というのも同じ意味である。もうひとつはレースに使うことを表し、「休み明けを叩いて馬体が絞れた」「叩きながら良くなった」というのがこれで、「ひと叩きして…」などよく使われるが、目標の前のレースとか、レース間隔が開いた時に使う言葉である。
種馬(たねうま)
種牡馬のこと。厳密にいえば種牝馬も種馬といっていいはずだが、競馬の社会では産駒に牡馬の影響力が強く出るためか、種馬といえば種牡馬だけを指す。種牝馬のことは“繁殖牝馬”とか“肌馬(はだうま)”といっている。また、種牡馬を繁殖牝馬に交配させることを“種付け(たねつけ)”という。
タメる
力を温存して抑えるという意味で使われる。「タメ逃げ」といえばペースを上げずに後続馬との距離を考えながら自分のペースを作って逃げることで、スパートの瞬間まで力を蓄えるということである。追い込みの場合でも「道中脚をタメて…」などよく使われ、追い出すまで力を温存するということで意味は同じ。
単穴(たんあな)
予想評価のひとつで▲印で表されるもの。単勝の穴馬という意味なので、本来は勝つ力を持っているが、条件(ペース、展開)が嵌まらないと惨敗もある、といった馬につけられるべき印である。しかし、実際には本命馬、対抗馬に次ぐ3番手の馬という感覚でつけられることが多く、▲印と単穴という意味が一致しないこともあり、上位を争う1頭と見る方がいいだろう。
単騎(たんき)
「単騎で行けたので…」などと使われるように、他馬に並ばれたり、競り込まれたりせずに1頭でレースが運べること。逃げ馬によく使われる言葉だが、“単騎追走”などと使われることもあるように、1頭で行ける場合は逃げ馬に限らず単騎といっている。
単勝式(たんしょうしき)
一般に“単勝”といっているが、1着馬を当てる馬券(勝馬投票券)のこと。大昔は馬券といえば単勝と複勝だけだったが、連勝式ができてからは配当面で魅力がなく、売り上げも極端に少ない時代があった。
単走(たんそう)
1頭で走ること。調教で2頭以上が並んで走ることを併せ馬(あわせうま)とか併走(へいそう)というが、気性の素直な馬など併せ馬をすると走り過ぎてオーバーワークとなってしまう。そのため1頭(単走)で追い切り、仕上げていく馬も多い。また、現在は1頭での競馬はないが、昔は登録馬が1頭のときは単走したこともあった。
ダークホース
人気のない馬のことだが、本来は能力のよく分からない馬という意味から出ている。人気馬を負かす可能性のある馬のことで、穴馬とほとんど同じ意味合いで使われている。一般社会でも不気味な実力を持つ相手という意味で使われる。
ダートコース
芝コースを主体に行われていた日本の競馬だが、その芝コースを保護するために造られたコースで、表面は砂である。アメリカのダートコースの構造を参考資料として造られたもので、昭和36年(1961年)2回東京戦からダートコースの競馬が行われるようになった。その後、順次各競馬場にダートコースが造られ、中央場所の中山、京都、阪神はもちろんのこと、砂コースだった札幌もダートコースに変わり、他のローカル競馬場の全てにも造られている。従来の砂コースとの違いはそのクッションの良さにあり、砂の敷き方(砂の種類、厚さ、粒子の大きさ)が異なっている。また、ダートコースで好成績を上げる馬を“ダート馬”というが、スピードよりパワーの勝った馬で、馬格や血統に負うところが大きいようだ。
ダービー
1780年イギリスの第12代ダービー卿がはじめた競走で、3歳牡、牝による混合レースである。日本ダービーもこれにならって作られたもので、昭和7年(1932年)に第1回が行われた。日本ダービーの正式名称は『東京優駿競走』という。地方競馬も各地区でダービーというレースは行われ、中でも南関東の「東京ダービー」は有名だ。また、競馬以外でも「〇〇ダービー」と第一人者を選ぶときに広く使われるようになっている。

●ち
父内国産馬(ちちないこくさんば)
サラブレッド系の馬の父が内国産馬(日本で生まれた馬)である馬をいう。かつては、外国から種牡馬が数多く輸入されるようになり、内国産種牡馬を奨励する意味もあって、番組面でも優遇されていたが、現在は父内国産馬限定戦や、父内国産馬奨励賞などの優遇制度はなくなった。本紙各馬の能力表の父馬名の前にマル父印のあるのが父内国産馬。
地方競馬(ちほうけいば)
日本では日本中央競馬会(JRA)が施行する競馬と地方競馬全国協会(NAR)の施行する競馬があり、前者を中央競馬というのに対し後者を地方競馬といっている。地方競馬は全国各地区に分かれており、北海道、東北、南関東、東海地区などは以前から中央競馬と密接な関係にあるが、’96年(平成8年)からは中央競馬と各地区の地方競馬との交流競走が盛んに行われるようになっている。
着外(ちゃくがい)
本来は本賞金の与えられる5着までを着といい、6着以下が着外ということになる。ただ、馬券(複勝を含む)の対象となる3着までを着とする考え方が普通で、4着以下を着外ということが多い。本紙も成績欄では1~3着までと着外(4着以下)の回数を項目ごとに表示している。
着差(ちゃくさ)
先に決勝線(ゴール)に到達した馬の鼻先(鼻端で、脚や騎手のステッキなどではない)から次の馬の鼻先までの間隔を着差という。競馬の着差の表し方は独特で、ハナ、アタマ、クビ、以下馬身で表し1/2、3/4、1、11/4、11/2、13/4、2…というように表示され、10馬身より大きな差は大差とされる。着差を走破タイムの差で表すこともあるが、0.2秒で1馬身、1秒で6馬身とされている。
着順(ちゃくじゅん)
ゴールへの到達順位のこと。順位を決める基準は各馬の鼻先(鼻端)と決められており、脚などが先に出ていても順位には関係ない。降着や失格になった馬がいた場合は着順が繰り上がったり入れ替わったりするが、これを“着順変更”という。
着狙い(ちゃくねらい)
着拾いともいうが、精一杯頑張っても勝てそうにないレースで本賞金(5着)の出ている上位の着順を狙って走らせること。また、登録馬の少ないレースを選んで着賞金を目的に走らせること。いずれも勝つことを前提とする競馬において、消極的にレースに参加している馬、あるいは乗り方のことを指す。
中穴(ちゅうあな)
人気馬同士で決まらないレースを穴レースといい、万馬券のような高配当になると大穴(おおあな)というのに対し、中ぐらいの穴という意味で、馬番連勝式で配当が2000円以上ぐらいの荒れ方をしたレースをいう。大穴だと狙えない馬の絡みになることが多いが、同じ穴レースでも狙いやすい馬との絡みで好配当が得られるので、中穴を狙うファンは多い。
中央場所(ちゅうおうばしょ)
中央競馬の行われる10場のうち、東京、中山、京都、阪神の4大競馬場のことを中央とか中央場所といっている。これに対し、札幌、函館、福島、新潟、中京、小倉を地方場所、あるいはローカルなどと呼んでいる。しかし、中京はG1レースの高松宮記念が行われ、中央場所と変わりない扱いになってきている。
中間(ちゅうかん)
競走馬において、前回の出走日からレース当日までのこと。「中間軽目」とか「この中間熱発があって」など厩舎関係者の間ではよく使われる言葉である。
抽せん馬(ちゅうせんば)
JRA育成馬を参照。
調教(ちょうきょう)
広い意味では他の動物と同じで人に馴らし、訓練することだが、競走馬の場合は“攻め馬”のことを指し、レースで全能力を出し切れるように仕上げることを含んでいる。攻め馬の項参照。
調教駆け(ちょうきょうがけ)
「攻め駆け」ともいわれるが、調教で速いタイムで走る、あるいは手応え良く併走馬をアオるなど攻め馬で走る馬のこと。“気のいい馬”といわれるタイプで牝馬に多い。反対に攻め馬で走らないタイプの馬を「調教駆けしない」というが、これには2つのタイプがあり、ひとつはズブい馬、もうひとつは利口な馬で実戦と調教を区別しており、調教では馬自身がセーブして走り速いタイムを出さない馬。オープン級の大物に時々こういった馬がいる。
調教師(ちょうきょうし)
厩舎の責任者のこと。馬の調教管理(馬を仕上げレースに出走させる)は勿論のこと、所属騎手、調教助手、厩務員など関係者すべてに責任をもたされている。管理馬の本賞金の10パーセントが進上金として与えられる。以前は騎手が調教師になる習わしだったが、近年は騎手経験のない調教助手から調教師になる人も多くなっている。
調教助手(ちょうきょうじょしゅ)
調教師が従業員の中から馬の調教を補助するため、中央競馬会理事長の承認を受けて、馬の調教を代行させる者をいう。競走馬の調教が主な業務ではあるが、厩舎業務の多様化に伴い、調教師の管理代理業務に携わる者もいる。
調教審査(ちょうきょうしんさ)
初めて競馬に出走する馬は調教状況の審査を受けなければ出走することができない。これを調教審査というが、平地競走では発走試験(ゲート枠入り及び発走状況)、障害競走では障害試験(飛越の巧拙と走破タイム)に合格しなければならない。またレースを使われている馬でも、枠入り不良、枠内騒攪、立ち遅れなどや、平地で大きくふくれたり逸走した場合、斜行(斜飛)する悪癖馬、規定時間内に入線できなかった馬などは調教不十分で再審査される。このことを調教再審査という。
調整(ちょうせい)ルーム
各競馬場、美浦、栗東のトレーニングセンターに設けられた騎手の宿泊所。競馬の公正を確保するためと心身の調整を図ることを目的とし、騎手を外部との接触から引き離し、開催日の前日に騎乗予定者の全員が入室することになっている。各自の個室のほか減量用の浴室(サウナ)、娯楽設備などもある。
チークピース
ブリンカーと同様に横や後方の視界を遮るための装具。競走中に物見をしたり気を抜いたりする馬に使用するもので、頭絡の頬の部分に装着する。通常は左右の2カ所に着用するケースが多く、その場合には複数形でチークピーシズと呼ばれる。

●つ
追突(ついとつ)
馬が走るとき、後肢の踏み込みが大きいか、前肢の地面の蹴り方が低いために、前蹄の蹄鉄を後蹄で踏みかけたり、突き当たったりすることを“追突”という。馬同士がぶつかることではない。
使い減り(つかいべり)
レース間隔を開けずに、中1週や連闘で連続的に使ったときに調子を落とすことで、馬体重が一戦毎に減少することから使われるようになった言葉。また1度使うと消耗が激しく続けて使えない状態で、レース間隔を開けなければならないような馬の場合にも「使い減りして…」などと使う。細身の牝馬などにはこのタイプの馬が多い。逆に間隔を詰めて連続して使える馬のことを“使い減りしない馬”と言っている。
ツキアゲ
蹄球炎の俗称で、蹄球部の挫傷による炎症のこと。競走馬には裂蹄を合併するものが多い。
つつまれる
レース中に前後左右に他の馬がいて出て行くことも退くこともできないこと。「馬群に入って出られない」とか「ポケットに入って…」などというのがつつまれる状態である。馬数の多いレースでは実力のある馬でもこのような展開になることがあり、力を余して負けるというケースもままある。
繋(つなぎ)
蹄の上部と球節の間の部位で、獣医学上の第一指(趾)骨で構成され、第二、第三指(趾)骨は蹄の中にある。繋は馬体の重さ400~500キロもある重量を受けて、これを和らげる重要な部位である。疾走するとクモズレを起こすこともあるほど沈下することからもいかに大切なところかが分かる。
強目(つよめ)
攻め馬やレースにおける脚いろを表す言葉で、仕掛け気味にきているが一杯でなく、まだ追えば時計が詰まる、そんな状態を指す。以前は軽いキャンターより強く、15-15より軽いものをいい、厩舎関係者の間では今でもこういう意味で使っている人もいる。
ツル頸(くび)
パドックで歩いているときなどに頸を鶴のように曲げている状態をいう。神経を高ぶらせている馬によく見かけるが、一見、気合に満ちあふれ、いかにも走りそうな印象を与えるが、馬の気性の現れで、競走能力とは関係ない。

●て
蹄叉腐爛(ていさふらん)
蹄叉の角質が腐って、その中溝や測溝に悪臭のある汚物、汚汁のあるものをいう。この病気がひどくなると跛行したり他の蹄病の誘因となる。原因は厩舎や放牧場の不潔、蹄の手入れ不足などであり、注意していれば予防できる病気。
蹄鉄(ていてつ)
馬の蹄(蹄負面)に打ち付ける金属で作製したものをいい、かつては、調教用と競走用とに区分され、調教時には鉄および軽合金材から造られた蹄鉄を使用し、競走時には、競走ニウム蹄鉄といわれる競走専用蹄鉄に打替(交換)されていたが、打替を頻繁に行うと蹄が傷むなどの不利があった。そこで、調教時および競走時の両方に使用できる兼用蹄鉄が開発された。これは、アルミニウム合金材から造られ競走前後の打替を必要としない。現在ではほぼ100%の競走馬が使用している。蹄鉄をつけたり、取り替えたりする人のことを装蹄師と言う。
蹄葉炎(ていようえん)
肢に故障を発症し動けない状態で、他の肢で長時間負重し続けると蹄の内部の血液循環が阻害され、蹄の内部に炎症を起こし激しい疼痛を伴う病気。馬は奇蹄類(蹄が一つ)であるため病勢の進行を止めることは難しく、予後不良になるケースも多い。
DDSP(軟口蓋の背方変位)
喉頭口前方にある軟口蓋が喉頭口付近に変位することにより、呼吸を阻害する病気。呼吸時に軟口蓋が揺れることにより「ゼロゼロ」や「ゴロゴロ」などの異常音を発することが多く、喉頭片麻痺(一般的にいわれる喘鳴症)と同様に、呼吸困難などの症状を引き起こす。幼少時に発病することが多いが、ほとんどの場合、成長とともに治まるのが喉頭片麻痺と大きく異なるところ。舌を括ったり、コーネルカラー(レースでは使用不可)という馬具を装着することにより、呼吸困難などの症状は抑制できるケースがある。
定量(ていりょう)
「別定重量」の項を参照。
手がわり
レースにおいて、それまで乗っていた騎手から他の騎手に替わることで、乗り替わりともいう。本紙では乗り替わり騎手は一目でわかるように騎手名を太字で表記している。また、担当厩務員が替わることを指すこともある。
テキ
競馬の社会だけで使われている用語で、騎手や厩務員などが自分の厩舎の調教師のことをいう言葉。昔は騎手が調教師を兼ねていたため、騎手(キテ)の逆さ言葉からできたといわれている。今でも「うちのテキが……」などとさかんに使われている。
デキ
馬の仕上がり具合のことで「デキている」「まだデキてない」「いいデキだ」などと使われるように外見的な馬の造りで、仕上がっているかどうかを表す言葉。また、「以前のデキにない」などと馬の状態そのものを表すこともある。
出ッパ
発馬のことで「出ッパが悪い」といえばゲートの出の遅い馬や、二の脚のつかない馬のことで、逆に素早く飛び出す馬を「出ッパがいい」という。
鉄砲(てっぽう)
鉄砲使いともいうが、長い間故障などで休養していた馬を出走させること。休養明けの出走にもかかわらず好成績を上げる馬を“鉄砲が利く”という。休養明けの馬の仕上げが特にうまく、こうした使い方で成績を上げる厩舎(調教師)を「鉄砲使いがうまい先生」などという。また、鉄砲の利く馬を“ポン駆けする”ともいうし、鉄砲使いのことを“ポン使い”ということもある。
手の内に入れる
騎手がその馬に乗り慣れて、馬の性格や脚質を熟知し、自由自在に御すことができるようになることをいう。手の内に入れた馬を“お手馬”といい、「お手馬手綱いらず」という言葉もある。
手前(てまえ)
馬が走る場合、左右どちらの脚を前に出して走るか、左脚を前にするとき「左手前」といい、逆に右脚を前に出すのが「右手前」である。先天的に右利き、左利きという馬もいるが、普通競走馬はどちらを前にしても走れるし、コーナーでは手前を替える馬が多い。不器用な馬や、四肢のいずれかに故障を持っている馬など手前を替えられず、コーナーを回るときにスムーズさを欠くこともある。
出(で)ムチ
スタート直後からムチを使うことで、「出ムチをくれる」という使い方をする。ダッシュの鈍い馬や、どうしても逃げたいときなどに気合をつけるために行う。
出目(でめ)
連勝式馬券における組み合わせの番号(数字)のことを“目”といっており、どんな目が出るかを出目という。枠番連勝なら1-1から8-8までだし、馬番連勝だと1-2から17-18までの数字ということになる。今日はどの目がよく出ているなど出目で馬券を買うファンもいる。
テレビ馬
クラシックレースなどの大レースで明らかに力不足と思われる馬でも、出走した以上はテレビに映ろうということで強引に前に出て戦う馬のこと。普段はハナを切ることなどない馬でも前半飛ばすだけ飛ばしてハナに立ったりする。ただ、最近はほとんど見かけなくなっている。
テン
「テンが速い」とか、「テンから追う」というように、よく使われる競馬用語で、最初という意味合いを持つ。使い方はいろいろあって、テン乗りといえば初めてその馬に乗ることだし、テンの3ハロンといえばスタートから最初の3ハロンのことである。
展開(てんかい)
レースの流れ(ペース、出走馬の馬順)のことで、メンバーを見てこのレースは速くなる(遅くなる)とか、どの馬が逃げるなど分かるようになると勝ち馬の推理もしやすくなるし、楽しみも多くなる。本紙では特別レース(メインレースは展開図入り)はもちろんのこと、一般レースにおいても予想馬順とペース(S=スロー、M=ミドル、H=ハイ)を記し、展開を読む一助としている。
天神乗り(てんじんのり)
騎手の騎乗フォームのひとつで、鐙(あぶみ)を長くして上体をまっすぐ伸ばし、馬の背に垂直にまたがった乗り方である。モンキー乗りと対比して呼ばれることの多い乗り方で、騎手の体重が馬の背中に直接かかるので、馬の負担が大きくスピードが出にくいといわれ、現在は中央、地方を問わずほとんどの騎手がモンキー乗りで、天神乗りは見かけなくなった。天神乗りの長所は騎手の重心が安定しているため、馬を追うときの補助動作(ステッキを入れたり、手綱をしごいたりすること)がしやすいことである。
伝貧(でんぴん)
馬伝染性貧血の略語。この病気はウィルスによって起こる馬特有の法定伝染病である。症状は40度前後の高熱が出て、2~4日後には平熱に戻るが、また高熱が出るという状態を繰り返す。感染した馬は次第に貧血し衰弱していく。感染が判明すると法の定めにより安楽死の処置がとられる。日本中央競馬会では年2回全在厩馬を対象に検査(定期検査)を行い、また施設外から入厩する馬に対してはその都度検査(入厩検疫)を実施し、予防に当たっている。

●と
当歳馬(とうさいば)
その年に生まれた馬で、とねっことも言われる。馬の年齢は数え年であったが、2001年1月から、外国の表示に歩調を合わせて、満年齢表記に変更された。競走馬としてレースに出走するためには、平地競走では、出生の日から起算して2年、障害競走においては3年以上経っていなければならない。
当日輸送(とうじつゆそう)
競馬開催日に出走馬を競馬場に輸送することで、関東なら美浦から東京、中山へ、また関西なら栗東から阪神、京都、中京へ当日輸送が行われている。ただ、美浦から東京への輸送は距離があり時間もかかることから、前もって競馬場への入厩も認められているが、使用頻度は極めて低い。
同着(どうちゃく)
2頭以上の馬が同時に決勝線に到着し、決勝写真をキャビネ判まで引き伸ばしても判定ができない場合に同着となる。同着の時の賞金は、例えば1着が2頭同着の場合1、2着の賞金の合計を折半する。また、賞状や賞品は同じ物を双方に渡すことになっている。連複馬券では1着同着の場合は関係ないが、単勝は両馬とも的中となる。2着が同着なら連複馬券も2通りが的中となる。これはあくまで2頭が同着の時のことで、3頭以上が同着ということもあり得る。
頭絡(とうらく)
細い革でできた馬具で、馬の頭から、頬、顎にわたっており、ハミを吊って馬の口の中に入れ、適当な位置を保たせるために使用するもので、馬を扱う場合の補助の役目もする。また、ハミをつけないものを端綱(はづな)という。厩舎関係者の間では頭絡のことを“天井(てんじょう)”と呼んでいる。
特払い(とくばらい)
特別払い戻しのこと。競走は成立したが、たまたま的中券が1票も売れていないとき、その賭式のすべての勝馬投票券に100円につき70円の特別払い戻しをすることになっている。中央では昭和46年の福島競馬以来行われていないが、3連単の導入で特配が行われる可能性は高くなっており、地方競馬では既に何度か行われている。
特別登録(とくべつとうろく)
中央競馬の特別レースに出馬投票をする馬が必要な登録のことである。通常2回の特別登録が必要となるが、日本ダービー等のいわゆるクラシック競走においては3回の特別登録が必要となり、第1回の特別登録は前年の10月に、第2回は当年の1月に締め切られる。なお、クラシック競走の場合、第1回・第2回の特別登録をしていなくても、追加登録料を払うことで登録をすることが可能である。また、クラシックを除くG1競走は2週間前に第1回の特別登録が行われ、通常の特別レース(重賞を含む)は1週間前に特別登録が行われている。また、競走に出走するための最終的な申し込みのことを出馬投票(しゅつばとうひょう)といい、通常は競走の当該週の木曜日午後3時に締め切られる。
特別(とくべつ)レース
〇〇特別、〇〇ステークス、〇〇賞などレースに名前が付けられている競走はすべて特別レースで、一般条件レースと異なり、特別登録を必要とする競走である。また、G1~G3など格付けされている重賞レースも特別レースに含まれる。
栃栗毛(とちくりげ)
栗毛の中で被毛がやや黒みがかった馬で、こげ茶色といった感じの毛色の馬。たてがみ、尾などの長毛は被毛と同色かその色を帯びた白色である。
トモ
馬体を大きく3つに分けて前躯、中躯、後躯と呼ぶが、その一番後方の後躯のこと。その中には尻、尾、股(もも)、後肢が入っているが、後肢そのものを指すことが多い。“トモ”は競走馬のエンジンの役割を果たすところで、いい馬とは逞しく伸びやかな後肢(トモ)をもっている。
トライアル
トライアルレースともいい、5大クラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス)及び秋華賞、NHKマイルカップの前に行われるレースで、競走名とともに「○○トライアル」と記されているレースのこと。このトライアル競走の上位馬(競走ごとに定められた着順の馬には優先的にそのレースに出走する権利が与えられている。
トラックマン
競馬専門紙の取材記者のこと。レースの予想、記事を書くために朝早くから馬の調教を観察し、攻め馬時計を採ったり、また厩舎を歩いて出走予定馬の状態を取材したりする。
トレーニングセンター
一般に「トレセン」といわれ、競走馬を1カ所に集めて合理的に調教する場所で、競走馬と厩舎関係者の一大団地ともいえる。昭和44年に滋賀県栗東町(当時。現在は市)にはじめてトレーニングセンターが完成し関西馬が集結した。その後昭和53年に茨城県美浦村に関東馬が集まるトレーニングセンターが完成、中央競馬の馬はこの二つのトレセンに集結している。また、現在は地方競馬にもいくつかのトレーニングセンターもできているし、「トレセン」と呼ばれる本格的な調教(仕上げに必要な攻め馬)施設を持つ民間の育成牧場も多くなっている。
トータリゼーター
勝馬投票券売上高表示機のこと。現在設置されているトータリゼーターは勝馬投票発売機と電子計算機、それに概算払い戻し表示機を直結したもので、トータリゼーターシステムと呼んでいる。大型コンピューターで一括処理を行うことにより勝馬投票が刻々オッズ(概算配当率)となって表示される仕組みになっている。

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